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FDEの求人・転職ガイド|募集している企業と、求人票で見る5つのポイント

FDE(Forward Deployed Engineer)の求人は米国で2025年に800%超増え、日本でも外資AI企業・日系AI企業・大手SIが募集を始めた。募集企業の一覧、求人の3タイプ、求人票で確かめる5つのポイントまで。

FDE(Forward Deployed Engineer)の求人は、この2年で急に増えた。英Financial Timesが求人サイトIndeedのデータを分析した報道では、2025年1月から9月で800%超の増加。Indeedの後続データでは、2026年4月の求人数は2025年1月と比べて5,230%増、前年同月比で約729%増だった(Business Insider)。

日本でも、2025年後半から外資AI企業、日系のAI・SaaS企業、大手SIが相次いで募集を始めている。ここでは、2026年10月時点で確認できる募集企業、求人の3つのタイプ、求人票で確かめる5つのポイント、業務委託の案件までをまとめる。

FDEの仕事そのものは「FDEとは?Forward Deployed Engineerの意味と仕事内容」に、年収は「FDEの年収はいくら?」に書いた。

FDEを募集している企業(日本・2026年)

外資AI企業の東京拠点

会社職種名求人票から分かること
OpenAIForward Deployed Engineer – Tokyo2025年9月掲載。日本語と英語が必須、経験5年以上、週3日出社。2026年7月にはManager, FDE – Tokyoも掲載。給与は非表示
PalantirFDSE – Japan Government2025年3月掲載。Palantirでは FDE を FDSE(Forward Deployed Software Engineer)と呼ぶ。給与は非表示
AnthropicApplied AI Engineer/Applied AI Architect2026年9月時点で東京にFDEの肩書の求人はなく、ネイティブレベルの日本語を求めるApplied AIの職で募集
Sierra Japanソフトウェアエンジニア(AIエージェント)FDEの肩書は使わない。顧客の現場でAIエージェントを実装する職。2,200万〜4,700万円+株式

外資は「FDE」で検索しても出てこない求人がある。職種名ではなく、職務内容(顧客の現場に入り、実装し、定着させる)で探す必要がある。

日系のAI・SaaS企業

会社動き時期
LayerXAI・LLM事業部でFDEの募集開始を公表2025年7月
ログラスAIソリューション本部でFDEを募集。年収1,000万〜2,000万円2025年12月に共同創業者・元CTOがFDEへ異動
AI ShiftサイバーエージェントグループでFDEを新設2025年12月
JAPAN AIFDEを募集。年収700万〜2,000万円(固定残業代45時間分を含む)掲載中
SB OAI Japanソフトバンクからの出向型でFDEを募集。想定理論年収812.3万〜2,034.6万円掲載中
JDSCFDE(正社員)を募集掲載中

このほか、エンジニア向け転職サイトFindyのFDE求人特集(2026年3月)には、Gen-AX、Sansan、エクサウィザーズ、ストックマーク、ACES、DeNAなどの求人が並んでいる。FDE専門をうたう求人サイト(FDEジョブ)も出てきた。

大手SI・コンサルティング会社

会社動き出典
日立製作所2026年度中に国内1,000人規模のFDE体制を計画日経クロステック(2026年8月)
富士通PalantirのGlobal FDE Partnerにプレスリリース(2026年9月)
NTTデータグループグループのフォーティエンスコンサルティングが「FDE型コンサルティング」を開始NTTデータ(2026年6月)
アクセンチュアAnthropicと提携し、約3万人がClaudeの研修を受ける。"reinvention deployed engineers" の体制を含むAccenture Newsroom(2025年12月)

大手は「人数」でFDEを立ち上げようとしている。求人票にFDEの名前がなくても、AI実装の部隊に入れば同じ仕事をする可能性がある。

求人の3つのタイプ

日本のFDE求人35件(日系26件、外資9件)を分析した個人の調査(gaijineers、2026年2月)では、求人票の職務内容から3つのタイプに分けている。

タイプ仕事の中身割合(同調査)
Builder型顧客の現場で自分で実装し、本番まで持っていく日系の81%、外資は9件すべて
Sales Engineer+型提案・導入支援が中心。実装は別のチーム日系の12%
Internal Tools Builder型社内向けのツールを作る日系で数件

同じ「FDE」の求人でも、Builder型とSales Engineer+型では毎日の仕事が違う。応募の前に、自分がどちらをやりたいのかを決めておくと、求人票の読み方が変わる。

求人票で確かめる5つのポイント

FDEを採用する側の目で求人票を読むなら、見るところは次の5つだ。

1. 自分でコードを書くか

「実装」「構築」とあっても、実際に書くのが自分か、別のチームかで仕事が変わる。職務内容に「設計から実装まで」「本番環境へのデプロイ」といった言葉があるか、技術要件に具体的な言語やフレームワークがあるかを見る。

2. 責任の終点はどこか

PoC(検証)の完了で終わるのか、納品で終わるのか、本番運用と業務の数字が動くまでなのか。「定着」「運用改善」「KPI」という言葉の有無で分かる。終点が遠いほど、FDEらしい仕事になる。

3. 現場との距離

常駐か、週に何日か、リモート中心か。OpenAIの東京のFDE求人は週3日の出社を求めている。顧客の現場に入るのがFDEの仕事なので、どの程度入るのかは働き方を決める。

4. 言語と顧客

外資の東京拠点は、日本語と英語の両方を求めるものがある。顧客が国内企業か、グローバル企業の日本法人かで、使う言語と商習慣が変わる。

5. 報酬の形

固定残業代が含まれるか、「想定理論年収」のような仮定を含む表記か、株式報酬があるか。詳しくは「FDEの年収はいくら?」に書いた。

選考で見られる経験

FDEの選考で問われるのは、FDEの経験そのものではない。見られるのは次の3つだと私たちは考えている。

技術面では、LLMを組み込んだシステムを本番で動かした経験があれば強い。ただ、それがなくても、上の3つがあれば、AIの部分は現場で補える。

転職の入り口:どの職種から来る人が多いか

FDEは新しい職種なので、経験者がほとんどいない。入り口になるのは隣接する職種だ。

元の職種持ち込めるもの現場で補うもの
システムエンジニア・ソフトウェアエンジニア実装力、本番運用の経験業務の数字で語ること、顧客との折衝
ITコンサルタント課題の構造化、経営層との会話自分で実装すること
プロダクトマネージャー要件定義、優先順位づけ、ユーザーリサーチ自分で実装すること
データサイエンティスト分析、モデル構築業務に組み込んで使われるようにすること

どの職種からでも、足りないものは一つか二つだ。それを現場で補えるのが、FDEという仕事の良いところだと私たちは考えている。

業務委託・副業・フリーランスの案件

正社員の求人が中心だが、業務委託の形も出始めている。SB OAI Japanはソフトバンクからの出向型で募集している。フリーランス向けの案件サイトにも、FDEの分類ができた。

業務委託でFDEを受けるなら、契約に次の2つを書いておきたい。

  1. 責任の終点。PoCまでか、本番運用までか、業務の数字が動くまでか
  2. 成果の測り方。どの数字を、いつ時点で、どう測るか

ここが曖昧なままだと、FDEの名前がついた客先常駐になる。FDEとSESの違いは「FDEとSESの違いとは?」に書いた。

FDE Consultingの募集

FDE Consultingでは、FDEコンサルタントを募集している。顧客の現場に入り、業務の分解からKPI設計、実装、定着までを担う仕事だ。求める経験と働き方は採用ページに書いた。

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